井月を囀(さえず)る Chirping a haiku by Seigetsu 水からくり 2026.05.01
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はじめに Introduction
こんにちは! 篶囀(えんてん)です。
いよいよ五月です。風薫る五月、爽やかな五月。
自然界の草花との触れ合いに加えて、近年は「にわか園芸」も盛んになってきています。
ホームセンターなどで花野菜の種や苗を物色し購入している人の姿をよく見ますよね。
確かに昨今の物価高は異常で、食品も魚肉だけではなく野菜も相当高騰を続けていますから、大根1本、ニンジン1本といえども自分で作れるなら作りたいと思うのは人情です。
こんな時代、井月の生き様の中から何かを学びつつ生きる術を見出すことも必要なのではないか・・・と意味深に考えてしまう昨今でもあります。
ただ、家庭菜園はお金だけの理由ではなく、もっと純粋な理由をどなた様もそれぞれお持ちであると推察致しております。
井月:今宵の一句 Seigetsu:A haiku for tonight
『 銭取らぬ 水からくりや 心太 』
ぜにとらぬ みずからくりや ところてん
江戸時代に娯楽として流行し発展したといわれる「からくり」。
ゼンマイや糸・歯車などを使って自動的に動く人形や仕掛け(装置)で、よく知られているものとしては『茶運び人形』や祭りの際に目を引く『山車』があります。
きっと井月は、どこかのお祭りで山車のからくりを見たとか、見世物小屋の興行でからくりを見た経験があったのでしょう。
Zeni toranu Mizu-karakuri ya Tokoroten
“Karakuri,” or mechanical devices, are said to have become popular and developed as a form of entertainment during the Edo period.
These are puppets or mechanisms (devices) that move automatically using springs, strings, gears, etc. Well-known examples include the “tea-serving doll” and the eye-catching “festival floats.”
Seigetsu must have seen a karakuri float at a festival somewhere, or perhaps seen one at a sideshow.
篶囀の思い描く『井月像』 Enten’s vision of Seigetsu

“This is ‘Karakuri,’ it’s Water Karakuri!”
【画像は生成AIを使用して作成しています】
句碑近景 Close-up of the haiku monument


Kanten Papa Wildflower Garden (Haiku Monument)
旋律譜:水からくり Melody: Mizu-karakuri

Let’s sing rhythmically!
鼻歌で囀ってみたよ
♬ I tried humming a tune
あとがき Afterword
今回は夏の風物詩ともいえる「心太」の句を取り上げてみました。
「下島勲著・人犬墨」の中の『井月の逸話』より
二十五 心せい月
高遠の市へ井月が行くといふので、中澤村奈良屋の弟竹村富吉氏が、一文もなくて市へ行くのはといつて笑つたら、卽座に
「一文の錢がなくても千兩と人にいはれて心せい月」
といつたさうである。
(原文のまま)
住む家も家財もない、着る服も、好きな酒を飲む銭もない。
無いない尽くしの井月だからこそ生きる知恵と体力を身に着け、何より楽しむ心を携えていた。
挫けず、いじけず、ひた向きに生きたことを学びたい篶囀です。
さて、次回の旋律譜は
です。
2026.05.01㈮ php

