はじめに                                                                    Introduction

 猛暑日に酷暑日、この夏も連日の暑さにすっかり翻弄されました。(……もう ウンザリ)
 やっと落ち着いたと思えば、今度は停滞する秋雨前線とかで日本列島各地、大雨・洪水・土砂崩れの被害が相次ぎ、 ”天変地異” ならぬ ”転変地獄” に陥っております。
 ネパール・中国国境の大規模な土砂崩れなどのニュースを見聴きしますと、日本だけではない、何か地球規模での不気味さを感じますね。
 皆様が心身ともに健やかな毎日が送れますよう、冒頭祈念申し上げます。
 
 こんばんは! 篶囀(Enten)です。
 秋の訪れはそれだけで、夏に消耗した心身の疲れを癒してくれる『天然の良薬』ですよね。 ≪ま、今秋は雨が続いて気が滅入ってしまっているのは残念ですが…。≫
 一年中で最も穏やかな季節で、見るもの・聴くもの、すべてが愛おしく思えてくる、そんな季節です。
 今宵は日本の国花であり、秋を代表する花『菊』を篶囀流に味わいたいと思います。 

井月:今宵の一句                                                                                                        Seigetsu:A haiku for tonight

   よく咲けば大事がられて菊の花

 う~む! 
 誰が読んでもこの十七文字は「そうだよなあ!」「あるある!」と感じますね。 
 人が手を入れて育てた菊も、野辺に咲いた野菊も、美しく咲くことができれば大事がられます。
 一方で、「今年は花が小さい」、「色が…、形が…、匂いが…今一つだな」となるとそれほど大事にされません。
 これはもう、ほとんど万人が自然に受け入れている感覚でしょう。
 『見た目で判断』という心理も働いているのかもしれません。
 井月はその(見た目で判断する)ことの良し悪しについては、いつもの如く一言も触れていません。
 …が、人間の心理を鋭く見つめている・・と思います。

 篶囀、ちょっと疑問に思ったのは…… 
良くも悪くも咲くのは「菊」だけど、大事にするのは「人間様」だけ? 
 意外と「昆虫」なんかも……そうだったりして!

 
 菊や花に限らず「よくできたモノ」は大切にされますが、井月はただ菊を眺めてポツリと一句詠んだ… というわけです。

【画像は生成AIを使用して作成しています】

 今の時代、品種改良も盛んで栽培技術も進んでいますので、皆さんも菊花展等に展示されるような特別の菊でなくても、豪華絢爛な姿の菊を日常的に巷でいくらでもご覧になっていると思います。

 でも、井月の生きた時代の菊はどうだったのでしょうか? 
 井月が見た菊の花は現代のような完成度の高い「芸術品」ではなかったでしょう。ただ、『丹精込めて育てられ、見事に花開いた菊』であったのは間違いないと思います。

【画像は生成AIを使用して作成しています】

篶囀の思い描く『この句のイメージ』 
The “image of this haiku” envisioned by Enten

丹精込めて世話をした菊
よく咲いて大事にされる菊の花  【画像は生成AIを使用して     作成しています】
気高く清く匂う花
画像は生成AIを使用して作成しています。
きれいな野菊 うす紫よ
【画像は生成AIを使用して作成しています】

旋律譜:よく咲けば        
Melody score: Yoku Sakeba

鼻歌で囀ってみたよ
♬ I tried humming a tune

あとがき                                                                                                    Afterword

 大分、陽が短くなってきました。
 まだ時折汗が滲み出るような日もありますが、着実に秋に向かっているようです。
 家の周りの昆虫たちによる「合唱団」のコンサートツアーも、もうすぐ開催されることでしょう。
 さて、次回の旋律譜は

    もみじ気高き

 です。

2026.09.16㈬

○The guide for this blog is Enten(篶囀).
○This blog primarily features haiku by Seigetsu(井月).
○I’m humming the haiku I introduced, with a melody added to it.
○The author of this blog is Kakigui Houryu.(柿食法隆)

ABOUT ME
篶囀 Enten
昔は、還暦には赤いちゃんちゃんこを贈り長寿のお祝いをしていたようです。  さらに古希、喜寿、傘寿・・と長寿の御祝は続くのですが、平均寿命の延びが著しい現代では還暦の祝は「長寿」の祝でなく、「人生の節目」を祝う意味合いが濃くなっているようです。  我が家でも「60・70は鼻たれ小僧」とばかり、御祝の『お』の字もなく淡々と過ごしてきました。  私は還暦で第一の人生に区切りをつけ、『ご破算で願いましては・・』と第二の人生をスタート。(気持ちだけですが・・・)  第二の人生においても既に鼻たれ小僧を通過して今や「中学1年生」、思春期真っ只中です。  (o^―^o)ホホ   あれもやりたい、これもやりたいと、好奇心の塊で今は「井月」に熱中しています。