ザッと内容を見る

はじめに                                                                    Introduction 

 こんばんは!篶囀(えんてん)です。

 6月7日、関東甲信と東海が梅雨入りしました。
 昨年(2025年)の梅雨入りは5月22日頃で平年比16日も早く、梅雨明けは6月28日頃とこれまた平年比21日も早くて、まさに異例の早さで夏本番に突入した印象が今もって脳裏に焼き付いております。
 因みに、今年の梅雨入りはゴク、ごく平年並みということだそうです。

 さて、6月といえば「蛍」ですよね。
 恒例の「信州辰野ホタル祭り」も6月13日(土)~ 21日(日)までの 9日間にわたり開催されるようですが、気になるのはやはり「お天気」です。
 企画されているイベントの「ピッカリ踊り」も主催者・参加者共に毎年ヤキモキさせられる原因はどうしても空模様です。

 蛍に雨は似合わない!
 好天の中でこそ映えるあの「ほのかな光」ですからね。
   《 ※人間の都合も大いに入っておりますけど… 》

井月:今宵の一句                                                                                                        Seigetsu:A haiku for tonight

『 子供には またげぬ川や 飛蛍 』
 こどもには またげぬかわや とぶほたる

 そんなわけで蛍を主役に抜擢した今宵の一句ですが、篶囀ちょっと素朴な疑問が湧いてしまったのです。
 この句の主役は本当に「蛍」なのか?

 もしかしたら、「川」じゃないかな?

 井月の立ち位置は、蛍が舞う川辺に違いありません。
 そして、そこでは歓声を上げる子供たちとともに、飛び交う蛍が確かに場面を構成しています。

 しかし、この場面の主役は蛍でなく、川なのでは?
 それも大人なら一跨ぎで渡れるが、子供は跨ぐことを躊躇してしまう『微妙な幅』の川。

【篶囀の解釈】
井月が見たのはこんな場面だったのではないでしょうか。

 子供が夢中になって追いかけていた蛍が川の向こう岸に行ってしまった。
 気づいた子供は、この川を渡れるか、渡れないか、とっさに判断できず立ち止まってしまいます。
 川面スレスレをふわふわ漂う蛍に
 手が届きそうで、届かない。
 悔しい思いが顔に滲み出ています。

 大人の視線では「こんな小さな川」でも
 子供にとっては対岸は見えるし、蛍も見えているのに
 跨げそうで跨げない川。
 

 子供の世界にだけ存在する、小さくてもどかしい国境なのです。

 句碑近影                                                                                             Close-up of the haiku monument

・三峰川サイクリング・ジョギングロード沿いにある句碑〈表〉 
・左上の高い煙突のある白い建物は「上伊那クリーンセンター」です。

句碑〈裏〉

篶囀の思い描く『井月像』                                                                                                                         Enten’s vision of Seigetsu

「静寂の中に子供の未来を照らす光…」 見つめる井月
(イメージ) 【画像は生成AIを使用して作成しています】

旋律譜:またげぬ川・飛ぶ蛍
    (またげぬかわ・とぶほたる)                  
Melody score: Matagenu Kawa・Tobu Hotaru

鼻歌で囀ってみたよ
♬ I tried humming a tune

あとがき                                                                                                    Afterword

先入観というのは怖い一面があることを、今回は知りました。
凝り固まった思いを解きほぐして、違う角度から見つめなおすことがなかなか容易ではないな・・と。
「蛍が登場するのだから、主役は絶対ホタルだよね。」
頭からそう思い込んでいたのです。

確かに、この句を読み直すと最初から井月は言っていました。
子供には跨げない川なんだよって。

でも、篶囀はこうも思います。
蛍はやっぱり主役だよ、たとえ「準」がついても。
そう、川が主役。
そして蛍は準主役、決して脇役ではないのです。

さて、次回の旋律譜は

     月を自在の

 です。

2026.06.16㈫

                                   

ABOUT ME
篶囀 Enten
昔は、還暦には赤いちゃんちゃんこを贈り長寿のお祝いをしていたようです。  さらに古希、喜寿、傘寿・・と長寿の御祝は続くのですが、平均寿命の延びが著しい現代では還暦の祝は「長寿」の祝でなく、「人生の節目」を祝う意味合いが濃くなっているようです。  我が家でも「60・70は鼻たれ小僧」とばかり、御祝の『お』の字もなく淡々と過ごしてきました。  私は還暦で第一の人生に区切りをつけ、『ご破算で願いましては・・』と第二の人生をスタート。(気持ちだけですが・・・)  第二の人生においても既に鼻たれ小僧を通過して今や「中学1年生」、思春期真っ只中です。  (o^―^o)ホホ   あれもやりたい、これもやりたいと、好奇心の塊で今は「井月」に熱中しています。